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腐ったみかんを放り出すは正解!?金八先生は成功哲学的には完全に間違い

2016.6.26
ビジネスマインド ミラーニューロン メンタルヘルス

テレビドラマには学園ものと呼ばれるジャンルがあります。その中で最も有名なのが武田鉄矢演じる熱血先生である金八先生シリーズではないでしょうか?1979年に始まった第一シリーズを皮切りに、2007年の第八シリーズまで、レギュラーものだけで8作品あり、それ以外にスペシャルもたくさん放映されている人気の作品です。

金八先生がその時代に応じた教育問題に取り組む姿が多くの人に感動を与えたと言えるでしょう。名セリフも多く残されていて、社会に与えた影響も大きいと言えます。そんな中で金八先生の教育方針は成功哲学的には完全に間違いという考えがあります。ここでは、その点を検証してみます。
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腐ったみかんの方程式

さて、指摘されているのは金八先生史上で最も有名な言葉の一つである「腐ったみかん」の理論です。これは校内暴力が吹き荒れていた頃、放映された第二シリーズに出てくるものです。知らない方のために、かいつまんで話すと、金八先生が勤める桜中学3年B組に転校生がやってきます。その名は加藤優、直江喜一が演じていました。加藤優は荒谷二中からやってくるわけですが、その中学の不良グループの番長。転向の理由は前の学校から追い出されたというのが実際のところです。これは荒谷二中の腐ったみかんは放り出すという方針によって行われたようです。

この腐ったみかんという理論は、不良生徒を腐ったみかんにたとえ、腐ったみかんがあると周りのみかんも腐ってくる。だから、周りへの影響を避けるために腐ったみかんを放りだすという考えです。ドラマの中でこの言葉を最初に使ったのは金八先生ではなく、以前、加藤優の担任をしていた荒谷二中の先生です。この方針に敢然と立ち向かったのが金八先生だったのです。そして、腐ったみかんとされた加藤優を3年B組の一員として迎え入れました。

紆余曲折がありましたが、この腐ったみかんの方程式を見事に打ち破ったのが金八先生の教育だったと言えます。それは金八先生自身が言った、自分はみかんを作っているのではなくて、人間を作っているという宣言。また、卒業式において加藤優が言った自分はみかんじゃない、人間だという叫び、ここに端的に表れていると言えるでしょう。この感動的なセリフに水を差すことになるのですが、成功哲学的にはこれは誤りという指摘があるのです。

周りの人によって人間は変わる

ここで、ちょっと話を変えますが、あなたの収入はいくらですか?300万円という方もいれば、500万円の方もいるでしょう。無収入の方もいるでしょうし、年収が1000万円を超えている方もいるかもしれません。多くの方が出来るだけ高収入を得たいと思っているはずです。

この収入に関して、自分の友人など、あなたが密接に付き合っている人の年収を足していき、それを人数で割った数値が自分の年収になるという話があります。これは収入だけではなく、学力や体脂肪率などにも当てはまります。つまり、人は普段付き合っている5〜10人の標準偏差に近づく言うことです。これらの考えからすると、ダメ人間と付き合っていると、自分もダメになるということです。成功したいのであれば、成功している人と付き合うことが重要となります。

確かに類は友を呼ぶという言葉に示されているように、同じようなタイプの人が集まる現象はあります。これは同じようなタイプの人が集まっているから、そうなっているという側面もあるかもしれませんが、それ以上に、周りの人がお互いに影響を与えあうことで、同じような人になるという面もあるのです。こうした経験上の実感を裏付けるものとしてミラーニューロンが注目されています。ミラーニューロンは人間などの高等生物に見られる神経細胞とされています。

このミラーニューロンは共感を司っていると想定されていて、他人の行動を自分が行っているように感じるミラーのような機能に関係しているものです。周りの影響を受けてしまうのは、このミラーニューロンの理論から十分に考えられることなのです。

腐ったみかんと一緒にいると…

さて、以上の点からわかるように、周りにどんな人がいるかで、その人がどのようになるか決まるという側面があります。成功者に囲まれていれば成功する可能性は高まりますし、腐ったみかんと一緒にいれば成功は遠のいていくわけです。成功するためには優れたみかんで周りを固めることが重要ということになるのです。

つまり、腐ったみかんを入れる金八先生のクラスだと成功者は現れにくいということになるでしょう。腐ったみかんの方程式を駆逐した金八先生に拍手喝さいをした人から見ると、この結論に何だか割り切れないものを感じるかもしれません。

ですが、金八先生の場合は中学校教育という観点からの話だったわけですから、成功哲学という人生の成功を目指すという視点の話とは異なることには注意が必要です。中学までの義務教育が終わると、高校、大学、そして就職とそれぞれ自分が目指す方向に向けて皆、旅立っていきます。そうした中で、結局、同じような目標を持つ人達が自然と周りに増えていき、お互いに影響を与えながら、自分の人生観を形作っていきます。

成功を目指す人は少し意識して、成功者の輪に入ることを心がけるようにしてみてはどうでしょうか?それだけでも、成功への道が開ける可能性が高いのです。

(Edited by SP)

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