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ビジネスだけじゃない!?欲求のコントロールに断捨離が効く

2016.2.20
ビジネス思考 ポジティブ メンタルヘルス 断捨離

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近年、断捨離がちょっとしたブームになりシンプルな生活を目指す人々が増えてきました。断捨離をすることでストレスが減り心身が健康になるといった効果があると言われています。私もついついモノが増えてしまう性格の為、気を付けています。そんな断捨離の効果ついて今回は心理学的の観点からひも解いていきます。

そもそも断捨離とは、必要がないものを断ち、不要なものを捨てて、物事の執着から離れる、といった片づけ法です。断捨離といえばとにかくモノを減らすと思われがちですが、実際はモノが過剰なことに焦点を当ててモノを最適レベルにすることを意味する、と提唱者のやましたひでこさんは語っています。

断捨離の効果を語るさいに「自我の消耗」という用語をご紹介します。ある研究において、意思は使えば使うほど消耗してしまうことが分かりました。このような作用は「自我の消耗」と呼ばれています。
部屋に物が溢れていたとき、それらによって私たちは小さな欲求を感じることとになります。を読みたい、物を食べたいと、ひとつひとつは小さな欲求になりますが、多くの欲求を抑止することになると自我をしだいに消耗させてしまうのです。

この欲求について補足すると、物は私たちになにかしらの欲求や意味を感じさせる情報を送っています。例えば、欲求に関していえば、おかしがあれば食べたくなるかもしれませんし、があれば読みたくなるかもしれません。意味に関していえば、椅子はここに座ることができると示し、ドアノブはそれを引くことができることを示しています。こうした欲求や意味は私たちが物を認識することで生じるものでもあり、また物自身が私たちに情報を送っていることで欲求や意味を感じさせている、ともいえます。ちなみにこうした考え方はアフォーダンスと呼ばれるものです。つまり、私たちが部屋にある物を見るときには、視覚的な情報だけでなく欲求や意味などの膨大な情報を受けとっているわけです。

断捨離を語るときによく耳にする「物がノイズを発する」という表現は、けっして大げさではなくれっきとした事実になります。それゆえに物が過剰にある部屋では、注意力が散漫になる、落ち着かないなどの悪影響を及ぼしてしまうのも当たり前の話かもしれません。

また断捨離の効果には「決断疲れ」という言葉も関わってきます。
私たちは自我が消耗していくのように、決断を繰りかえすことで決断力も疲労することが分かっています。その具体例としてよく語られる話が、裁判官の判決の質は午前中と午後と比べたときに明らかに午後のほうが劣ってしまう、という話です。

部屋に過剰な物があるとき、私たちはどれを使えばいいのか、どれを着ればいいのかとそのつど決断しています。これもまた、ひとつひとつの決断はたいしたことはないとしても、何度も繰り返してしまうことで決断疲れになってしまうのです。さらに決断疲れは、まったく決断したくなる「決断忌避」や、何も考えずに決断してしまう「衝動買い」という状態を引きおこすことも知られています。決断力はここぞというきに発揮したいものなので、部屋を出る前から決断力を弱らせてしまうことは良いことではありません。

さらに断捨離の意外な効果としては、物が少ないほうが選択したときの満足度が上がることです。
ある実験で、私たちは膨大な選択肢から物を選ぶよりも少数の選択肢から物を選んだほうが満足度が高くなる、と分かりました。私たちは何を着ていくかといった選択を毎日のように繰りかえしています。そのとき選択肢が多いと、何を選んでも心残りが生じてしまい、さらに何を選ぶか時間がかかってしまうことで満足度が低くなってしまうわけです。よく「選択肢が多いほうがいい」と言われることがありますが、それは時と場合による話で、日常生活においては選択肢が少ないほうがいいケースもよく見られます。

ここまで心理学的な観点から断捨離の効果についてみてきました。
部屋が多くの物で溢れてしまっていると、「決断疲れ」や「自我の消耗」、「満足度の低下」が起こってしまいかねません。しかしだからといって、物を減らしすぎるのもそれはまた問題になることがあります。
断捨離の提唱者であるやましたひでこさんが語るように、断捨離は物が過剰なときに最適な量にするものであって、物を減らすことが何よりも大事というわけではありません。あまりに物を減らそうとすると、今度は物に執着してしまっている状態になり、ある意味で物に縛られてしまっています。あくまで自分にとって物を最適な量にしてバランスよく付き合っていこうというものです。

断捨離の目安としては、どこに何が置いてあるかを把握できるくらいのバランスが良いといえるでしょう。それぞれの人の数だけその人に適した物の量があるので、自分にはこれくらいがいいと感じる量を試行錯誤しながら見つけていくのが大事になります。部屋という場所は私たちが人生の長い時間を過ごす場所ですから、できるだけ快適な環境にしておくのはとても重要なことでしょう。

(Edited by S)

※起業時、独立時の店舗物件のご相談は倉沢涼子まで

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