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ゲームの効果は思ったより凄かった

2016.2.18
ゲーム脳 ビジネス思考 メンタルヘルス

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まずゲームの効能に関する興味深いエピソードをひとつ紹介します。
それはある女性が脳震盪の後遺症に悩まされていとき、ゲームの考え方を活用することで苦痛を克服した話です。

あるとき、彼女は脳震盪を起こしてから頭痛や記憶障害などの後遺症に悩まされていました。彼女は苦痛のなかで、自分が置かれている状況、すなわち大きな困難に立ち向かうという状況がゲームのようだと思いました。そこで、自分で病気から回復するまでの道のりをゲームに見立ててロールプレイすることを思いつきました。いわば、現実をゲームをプレイするように生きてみることです。

そのゲームは、友人たちを仲間とし、いつもより生産的な行動が出来ることをパワーアップアイテムと呼び、後遺症という敵を倒す、というシンプルなロールプレイングゲームです。
驚くべきことにそのおゲームをプレイすることにより彼女の症状が緩和していきます。彼女は奇跡が起こったのではないかと思いつつも、他の人にも同じような効果を与えるかもしれないと考え、世界中の人々にそのプレイ方法を共有することにしました。すると、様々な病気と立ち向かっている人々にも同様の効果を与え、そのゲームは多くの人に幸福をもたらしました。ちなみに、彼女はこのように自分の生活をゲームとしてプレイすることを「スーパーベター」と呼び、その効能の研究をつづけています。

一時期、ゲームが人間の脳に害を与えるのではないかと騒がれ、「ゲーム脳」という言葉が流行りました。
しかし、現在ではむしろゲームが人間の脳にいい影響をもたらすことが研究で分かってきています。研究の分野においてはゲームに対する認識が大きく変わりつつあります。最初に書いた例のように、ストレスを減少させてメンタルヘルスに好影響を与えるだけでなく、さらに脳の働きを強化することも分かっています。ゲームが秘めている可能性が注目されるようになり、現在では米国を中心にゲームの可能性についての研究が過熱しています。

あらためてゲームが私たちに与える恩恵を大まかに見ていきましょう。
ドイツにある大学の研究では、ゲームをよくプレイする人とそうでない人にパズルを解いてもらったとき、ゲームをよくプレイする人は優れた成績を残し、さらに様々な解決策を試することができたと判明しました。
またアメリカと韓国の二か国の合同研究では、よくゲームをプレイする人の脳は、視覚や聴覚の情報処理を行う「顕著性ネットワーク」が発達していたと分かりました。ゲームをよくプレイする人は新しい情報にすぐに反応することができ、情報をより正しく処理することができたようです。

現在のゲーム機は昔と比べると格段に進化し、その情報量が飛躍的に増えました。そうしたゲームに親しむことで、脳が情報を処理する働きが向上しても不思議ではないでしょう。さらに複雑化したゲームをクリアするために試行錯誤することが、問題解決能力を向上させることも納得がいくものです。

ただし、どのようなゲームでもいい効果がある、というわけではなさそうです。
アメリカの研究で、3Dゲームと2Dゲームを10日間プレイさせて記憶力のテストをしたところ、3Dのゲームをプレイしたグループのみが記憶力の向上があったと分かりました。残念ながら、日本で流行しているソーシャルゲームのような簡易的なゲームではあまり効果が望めないかもしれません。

ある研究では、子供とともにゲームをして過ごした親子は、現実でもより絆をもつことができると分かりました。これだけではなく、ときにゲームはトラウマ治療にも有効であると分かりました。ある研究において、ショックを受ける映像を目にしてから6時間以内にテトリスとプレイすることで、その出来事による苦痛を減少させることが分かったのです。

こうして見てきたように、ゲームをプレイすることは私たちに様々な好影響を与えます。
ただ、注意しておきたいのは、多くの研究によってゲームを長くプレイすることは悪影響であり、あまりに簡単なゲームをプレイしても効果は得られないということも分かっています。

さらにゲームの遊び方も重要なようで、現実逃避の為にゲームをしても効果は弱いことです。あくまでゲームを遊ぶことを通じて成長を楽しめることが大事とされています。オススメのゲームとして挙げられているのは、アクションゲームやFPS・TPSゲームといったものです。これらのゲームは反射神経や情報処理能力を必要とするので効果があるのでしょう。具体的なタイトルとしては、研究で取り上げられていた3Dの「スーパーマリオ」シリーズや、FPSの「Call of Duty」シリーズなどが最適でしょう。

これからもゲームの効能に関する研究が様々な分野に広がって行われることでしょう。ビジネスの世界においても「ゲームフィケーション」といった概念が提唱されており、ゲームの仕組みを取り入れようとする動きも出てきました。ゲームの可能性はいまだ計りしれないものがあります。「ゲームは時間の無駄」と言われたことがある人もいるかもしれません。しかし、いまやゲームはどのように活かしていくかを問われる時代になりつつあるのかもしれません。

(Edited by S)

※起業時、独立時の店舗物件のご相談は倉沢涼子まで

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