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性格が悪いわけではない!?脳科学的に見る他人の失敗を喜ぶ理由

2016.2.16
ビジネス思考 メンタルヘルス 不幸 性格 競争 運

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ビジネスの世界は、優勝劣敗だけがすべて決まることはなく、運によっても左右される過酷な世界です。それゆえにときに私たちは他人の失敗を喜んでしまうことがあります。
そのとき「自分はなんて嫌なやつなんだ」と自己嫌悪に陥るかもしれません。しかし私たちがそのことについては悩むことはありません。じつは私たち人間が他人の失敗や不幸を喜んでしまうのは、脳に組み込まれている正常な機能の一つなので仕方ない話なのです。今回は余計な悩みを抱えないようにするためにも、人が他人の不幸を喜んでしまう仕組みについて見ていきます。

日本の医学研究所が、人間が他人の不幸を知ったときにどのような脳の反応を引き起こすかを調べる実験をしました。そのとき、脳は側坐核と呼ばれる場所が活性化していることが分かり、この現象はその人の性格や性別に関係なく生じたそうです。

では、その側坐核は一体どのような働きをしているのでしょうか。
大まかにいえば、側坐核はやる気を生み出す脳の場所です。また、この部位はドーパミンといった快楽に関する物質を引き起こすので、報酬系と呼ばれている場所でもあります。人の不幸を知ることで、この側坐核が意識とは無関係に活性化されて、私たちは喜んでしまうというわけです。また、そのとき対象となる他人を妬んだり嫉妬していると側坐核はより強い反応を示したようです。

ここである疑問を持たれるかもしれません。それは、なぜ人の不幸を知ることで私たちは喜んでしまうのうか、といったものです。
この仮説として挙げられているのが、古来では過酷な生存競争が行われており、そのとき他人が失敗したり苦労したときに敏感に反応することで、そのチャンス時にモチベーションをあげて生存の確率を少しでも上げるため、というものです。人間の脳の仕組みは現代までもそれほど変化していませんので、他人の不幸を敏感に察知して自分のモチベーションにする脳の仕組みは、古来の椅子取りゲームのような奪い合いの環境に適応していくなかで生じたのかもしれません。ちなみに、この現象は男性のほうがより強く反応したそうで、これも古来では主に男性が狩りや戦いに身を投じていたことが関係あるのかもしれません。これらはあくまで仮説で、なぜこのような進化を遂げたかについては詳しく分かってはいません。

このように、私たちが誰かの失敗を歓迎してしまうのは、もとから脳に組み込まれている仕組みというわけです。「他人の不幸は蜜の味」と古くからある格言のように、私たちはそうした性質を持ち合わせています。これはもはや意思でどうにかできるものではありません。それゆえに、自分が嫌なやつだと落ち込んでしまったり悲しんだりして、余計な悩みを抱える必要はありません。

しかしやはり私たちは社会的な生き物ですから、人の失敗を露骨に喜ぶことは避けたいものです。特にビジネスの場では、人柄というのは重視される要素のひとつです。なにせ人の不幸を喜んでしまうのは人間そのものの性質だとしても、それを表に出さないように制御できるのもまた人間なのですから。むしろ、こうした性質があるからこそ気を付ける必要があるとすら言えます。そのためにも脳の仕組みを知っておくことは有意義になるでしょう。さらに、人の失敗はモチベーションになることが分かったことを参考にし、できるならば有効活用することを考えていきたいものです。

(Edited by S)

※起業時、独立時の店舗物件のご相談は倉沢涼子まで

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