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ビジネス思考は日常から学べる!寄生獣を読んで気づくメンタルヘルスの応用

2016.2.11
ビジネス思考 マンガで学ぶ マンガビジネス メンタルヘルス

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すでに連載終了が十年以上経っているのにもかかわらず、日本や海外からも絶大な人気を誇るのが岩明均による「寄生獣」というマンガです。この作品は生や死、人間の本質、環境破壊などについて哲学的なテーマを踏まえながらも、起伏に富んだ刺激的なストーリーが人気を呼んでいます。 

登場したばかりの主人公の泉新一はどこにでもいる高校生した。彼はある日、右手がパラサイトに寄生されてから、様々の苦難や喪失を経験することで立派な青年に成長していくことになります。

その成長過程において、もっとも重要視されるエピソードが泉新一が自分の母親をパラサイトに乗っ取られてしまったことです。今回はそのストーリーを追いかけながら、いかにトラウマから回復していくかを見ていきます。

泉新一が自分の母親に乗っ取られたことを知らされたとき、彼の反応は意外にも冷静でした。涙を見せず動揺もほとんどないことから、彼は父親に「鉄でできているんじゃないか」とすら言われてしまいます。
しかし、それは彼が冷酷な人間だったからではありません。その出来事が彼にとってあまりに負荷にかかるストレスだったゆえに無意識の内に抑圧して、感情を処理できなかったのです。

辛いことや苦しい体験をしたときに、ときに人は感情を抑圧してしまいます。抑圧するによっては一応は普段通りに行動できるのですが、実際は問題を先送りにしているにすぎません。それどころか、抑圧された感情はたえずストレスを生みだし、自分では気づくことができない心身の不調を生じさせます。

泉新一はその後、自分が母親の不幸に涙しないことで自分に感情がないのでは、と苦悩することになります。それも先ほど書いたように抑圧してしまったことによって、自分の感情を正しく把握することも処理することもできない状況に陥ってしまったのです。

泉新一に転機が訪れます。あるとき、一人のパラサイトが泉新一の母親の姿を真似たことで、それを目にした彼はそこでようやく母親がすでになくなったことを受け入れました。いや、目の前にして受け入れざるえなかったのです。

これは暴露療法という治療法に通じるもので、この方法は辛かったことや苦しかった思い出に無理に向き合わせることで治療します。患者をトラウマと向き合わせることから、それなりに負担がかかってしまう治療法でもあります。それゆえに抑圧を解放するためにはある程度の準備が必要で、それが出来たときにこそ効果を発揮します。泉新一が感情を受けとめることができたのも、しばらく時間が経ち人と関わる中で心の準備ができていたからでしょう。 

トラウマという大きなものではなくて、嫌なことから目を逸らすくらいなら誰もが経験したことはあるでしょう。しかしながら特にビジネスにおいては、問題から目を逸らすことを問題の先延ばすことにしかなりません。さらに目を逸らしつづけることで抑圧を繰りかえすと、心身に多大な負荷をかけてしまうことも考えられます。

かといって、どのような問題にも常に立ち向かわないといけないわけでもありません。
泉新一のエピソードのように、ときには問題から距離を置いて、準備を整えてからまた問題と向きあうことも選択肢のひとつでしょう。しかしそのときもけっして現実から目を逸らしているわけではありませんし、いずれ向き合うための一時期的な対策なのです。

ビジネスにおいても、心身に負担をかけずにポジティブに行動するためには、あえてネガティブなこともしっかりと見つめて受けて入れていくことが大事になります。そうすれば、かりに短期的にネガティブになったとしても、長期的にはポジティブな方に向かっていくのですから。

(Edited by S)

※起業時、独立時の店舗物件相談は倉沢涼子まで

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